Rikuに彼女ができた時、
私は心から応援したいと思っていました。
我が家は昔から、
友達も恋人も、
「ようこそ。」
そんな気持ちで迎えてきた家庭です。
だから最初は、
彼女のことも家族のように接していました。
でも、
会うたびに、
私の中に小さな違和感が積み重なっていきました。
約1か月、
私は何度も自分に問いかけました。
「私は何がこんなに引っかかっているんだろう。」
恋愛を応援したくないわけじゃない。
彼女が嫌いなわけでもない。
それなのに、
なぜこんなにも苦しいのか。
自分の気持ちと向き合い続けました。
そして、ようやく答えが見つかりました。
私が苦しかったのは、
彼女ではありませんでした。
息子が、自分の気持ちより相手を優先し過ぎているように見えたこと。
それが、一番引っかかっていたのです。
私は昔から、
Rikuには、
自分の気持ちを大切にしてほしいと思って育ててきました。
だから、
優しさが、
いつの間にか自己犠牲になってしまうことが、
何より心配でした。
ある日、
私に少し強い口調で話してきたRikuに、
思わず言いました。
「それくらい彼女にも言い返せ!」
すると、自分でも驚くくらいスッキリしたのです。
その時、気付きました。
私が伝えたかったのは、
恋愛に反対することではありませんでした。
優しさと、自己犠牲は違う。
ということでした。
恋愛は自由です。
親が口を出すことではありません。
でも一つだけ、
息子に伝えたいことがあります。
相手を大切にすることと、
自分を大切にすること。
その両方があってこそ、
長く続く関係になるのだと思います。
そして私は、
もう一つ大切なことを学びました。
子どもが大人になったら、家族にも境界線が必要だということ。
親が入るところ。
見守るところ。
その線引きをすることも、
親の大切な役目なのだと思います。
恋愛は、
本人たちが築いていくもの。
私は親として、
必要な時には伝え、
それ以外は見守る。
その距離感を大切にしていきたいと思っています。
この出来事も、
私にとっては、
子育ての終わりではなく、
親として、もう一度自分を見つめ直す時間でした。
子どもは成長しても、
親もまた、
子どもと一緒に成長していく。
私は、そう信じています。

