天然色素でレインボーシフォンに挑戦。販売できない着色料から始まった試行錯誤

今では、グリーティングシフォンと並んでHANAの看板商品になった「レインボーシフォン」。

切った瞬間に色が現れて、

「わぁ!」

と笑顔になってもらえるようなお菓子を作りたい。

そんな単純な思いから始まりました。

カラフルなシフォンケーキを作っている方は、もちろん他にもたくさんいらっしゃいます。

でも、実際に作ってみるとこれがなかなか難しい。

シフォン生地を何色にも分け、それぞれに色をつけて、また型に戻していく。

シフォンケーキは、せっかく作ったメレンゲを潰さずに生地を合わせることがとても大切です。

ところが色を増やせば増やすほど、生地に触る回数も増える。

きれいな色を出したい。

でも、混ぜすぎれば膨らまない。

見た目だけではなく、シフォンらしい食感も残したい。

思っていた以上に繊細なお菓子でした。

それでも、

「これをHANAの看板商品にしたい」

と思いました。

そして、菓子製造業の許可を取って販売しようと準備を始めた時。

思いがけない壁にぶつかりました。

それまで趣味のお菓子作りで使っていた、鮮やかな色を出せる合成着色料。

販売するお菓子にも当然使えると思っていたのですが、保健所に確認する中で、私が作ろうとしていたシフォンケーキには使用できないことを知りました。

「えっ……使えないの?😱」

せっかくレインボーシフォンをHANAの看板にしようと思っていたのに。

調べてみると、日本では食品添加物として認められている着色料であっても、食品によって使用基準があります。

そして、カステラやスポンジケーキなどには、着色料の使用が認められていないものがあります。

昔、卵を使っているように見せるために黄色く着色した商品があったことなどが、その背景にあると知りました。

「そんな昔の話が、今も関係しているの⁉︎😳」

驚きました。

※着色料には種類ごとに使用基準があり、すべての着色料が一律に禁止されているという意味ではありません。販売する食品については、使用する製品や用途を確認する必要があります。

一度は、

「レインボーシフォンは無理なのかな……」

と思いました。

でも。

色鮮やかなお菓子を作りたい気持ちは、どうしても諦められませんでした。

だったら——

天然色素でやってやろう‼︎😂

ここから、また実験の日々が始まりました。

天然色素といっても、種類は本当にたくさんあります。

そして厄介なのが、

焼く前と、焼いた後では色が変わること。

「きれい!😍」

と思ってオーブンに入れても、焼き上がったら、

「あれ……薄い😑」

なんてことも何度もありました。

特に天然由来の色素は、加熱によって色が変化したり、薄くなったりするものがあります。

だから、

「この色を入れれば、この色になる」

では終わりません。

焼いた後にどんな色になるのか。

どのくらいの量なら発色するのか。

そして、もう一つ大きな問題がありました。

水分です。

シフォンケーキは、水分量のわずかな違いでも生地の状態が変わります。

粉末の色素を溶くために水分を増やせば、それだけレシピ全体のバランスも変わる。

色を出したいからといって、好きなだけ水を足すわけにはいきません。

色素の種類。

色素の量。

溶かすための水分量。

生地の混ぜ方。

そして焼成。

少しずつ変えては焼き、

また変えては焼く。

もう、実験です🤣

菓子製造業の許可を取ってから半年ほど。

ようやく、

「これならレインボーと呼べるかな」

と思える色が出せるようになりました。

それでも私は、ずっと商品名を「カラフルシフォン」としてきました。

自分の中で、

「レインボーって言うには、まだまだじゃない?」

という気持ちがあったからです。

私は昔から、自分が納得するまでやらないと気が済まないところがあります😅

開業して2年。

何度も焼いて、失敗して、色を調整して。

少しずつHANAらしい色になってきました。

そろそろ——

「レインボーシフォン」と呼んでもいいのかな🌈

と思い始めています。

そして現在、一番多くご注文いただくのが、

レインボーバニラのグリーティングシフォン。

表には、その方だけのメッセージやお名前。

そしてナイフを入れると、中からレインボーが現れます。

プレゼントされた方が喜んでくださり、その方から今度は別の大切な誰かへのプレゼントとしてご注文をいただくこともあります。

遠方から、送料をご負担いただいてまでご注文くださる方もいます。

一つのケーキから、また次のご縁へ。

「誰かを笑顔にしたい」

そこから始めた色が、人と人をつないでくれている。

最初にレインボーシフォンを作ろうと思った理由も、

「見た人が笑顔になったらいいな」

ただ、それだけでした。

結局、HANAで作っているものの原点は、いつも同じなのかもしれません。

誰かを想って作る。

そして、それを受け取った人が笑顔になる。

これからも試行錯誤しながら、HANAらしいレインボーを育てていきたいと思います🌈

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