息子がタトゥーを入れたいと言った日

Rikuがある日、私に言いました。

「タトゥーを入れてくる。」

正直、驚きました。

でも、不思議と反対しようとは思いませんでした。

反対する前に、

私は自分に問いかけました。

「私は何が嫌なんだろう。」

日本では、まだまだタトゥーに対する偏見があります。

でも私は、若い頃からアメリカへ行き来する中で、タトゥーを自己表現として受け入れている文化にも触れてきました。

さらに、Rikuがタトゥーを認めている外資系企業で働いていたこともあり、

「日本の価値観だけが正解ではないのかもしれない。」

と改めて考えるきっかけにもなりました。

外資系企業で働く人や、

アーティスト、

アスリート。

それぞれが、自分らしさを表現する一つの方法としてタトゥーを選ぶ人もいます。

だから私は、

「タトゥー=悪いこと」

とは思えませんでした。

もちろん、リスクについても話しました。

温泉やプールへ入れない場所があること。

日本ではまだ偏見を持たれること。

将来、後悔する可能性もあること。

Rikuは、それも理解した上で、

自分で決断しました。

そして当日、

主人ではなく、私に

「行ってくる。」

と言って出かけました。

帰ってきた後は、

保湿などのアフターケアも手伝いました。

主人は、帰宅したRikuを見て驚いていました。

でも私が、

「その経験を自分の魅力や個性に変えられるなら、それも一つの人生じゃない?」

と話すと、

少し安心したようでした。

後から聞くと、

主人はタトゥーそのものより、

私が受け入れたことに一番驚いていたそうです。

私は、

タトゥーを勧めたいわけではありません。

でも、

息子の人生は、息子のもの。

親の価値観だけで決めるものではないと思っています。

愛する我が子だからこそ、

私は何度も自分の価値観と向き合いました。

「親だから反対する。」

ではなく、

「なぜ私は反対したいのか。」

そこを考え続けました。

子育てをしていると、

子どもを育てているつもりが、

実は親の方が育てられている。

そんなことが何度もあります。

Rikuのタトゥーも、

私にとっては、

自分の価値観と向き合う、大切な出来事でした。

そして今でも思います。

子どもは親のものではありません。

自分で考え、自分で決め、自分の人生を歩んでいく存在。

私はこれからも、

その姿を信じて見守っていきたいと思っています。

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