私が「環境が子どもを育てる」と信じる理由
「子どもを変えるより、環境を変える。」
これは、子どもたちを育てる中で、私がたどり着いた一つの答えです。
でも、この考え方は、子育てを始めてから生まれたものではありません。
その原点は、私自身の学生時代にあります。
私は中学から大学までの約10年間、テニス一色の毎日を送りました。
朝から晩まで練習し、「勝つこと」だけを目標に走り続けた日々。
今振り返ると、とても厳しい環境でした。
でも、その経験があったからこそ、私は今でも強く思います。
人は、環境によって大きく変わる。
もちろん努力は必要です。
でも、自分一人の力だけでは辿り着けない景色があります。
人との出会い、仲間、指導者、そして自分を置く環境。
それらが人生を大きく変えてくれることを、私は身をもって経験しました。
そして実は――
私がテニスを始めたきっかけは、偶然の出会いでした。
姉が硬式テニスを始めたいと言い、見学に行ったテニスクラブ。
そこで競合校の監督と出会い、なぜか姉ではなく、テニスをしたことのない私に声をかけてくださったのです。
もちろん、最終的に「やってみたい」と決めたのは私自身です。
でも今振り返ると、あの日、あの場所へ行かなければ、今の私はいません。
たった一つの出会いが、その後の10年間、そして今の子育ての考え方にまでつながっているなんて、当時の私は想像もしていませんでした。
人生は、ほんの少しのタイミングや出会いで、大きく変わる。
だから私は今でも、「環境」をとても大切にしています。
その出会いが、私の人生をどう変えていったのか。
次回は、テニスをしたことのない私が、強豪校への道を歩み始めたお話です。

