小児心理士さんからHANAの「取り扱い説明書」を教えていただいてから、私の子育ては少しずつ変わっていきました。
それまでの私は、
「どうしたらHANAができるようになるだろう。」
そんなことばかり考えていました。
でも、その日から考え方が変わりました。
「どうしたらHANAが困らずに過ごせるだろう。」
その違いは、とても大きかったのです。
以前は、困ったことが起きると、その出来事だけを見ていました。
でも、小児心理士さんから特性を教えていただいてからは、
「なぜ困っているんだろう。」
そう考えるようになりました。
すると、見える景色が変わりました。
苦手なことを何度も練習するのではなく、
HANAができる方法を考える。
道具を変える。
順番を変える。
環境を変える。
少し工夫するだけで、
「できた!」
という経験が少しずつ増えていきました。
困ってから助けるのではなく、
困らないように準備する。
問題が起きてから対応するのではなく、
問題が起きにくい環境を整える。
そんな関わり方を意識するようになりました。
そして、一番変わったのは私の言葉です。
以前なら、
「どうしてできないんだろう。」
と思っていたことも、
今では、
「何に困っているんだろう。」
「できないなら、違う方法を一緒に考えよう。」
そう考えるようになりました。
もちろん、すぐにうまくいくわけではありません。
失敗したことも、遠回りしたこともたくさんあります。
それでも、
HANAを変えようとすることをやめ、
HANAが安心して過ごせる環境を考えるようになってから、
親子で笑える時間は少しずつ増えていきました。
子育ては、
子どもを変えることではありませんでした。
子どもを理解し、
その子に合った環境を整えること。
それが、私たち親子が見つけた答えです。
そして不思議なことに、
変えようとすることをやめた時、
一番大きく成長したのはHANAでした。


