やっと、スタートラインに立てた日

家から約3時間。

紹介状を手に、私たちは静岡てんかん・神経医療センターへ向かいました。

県立病院での検査データやMRI画像をもとに、専門の先生が丁寧に話を聞いてくださいました。

そして、その日。

まるで先生に見てもらうかのように、HANAは診察中に発作を起こしました。

先生は発作の様子を見ながら、静かにこうおっしゃいました。

「てんかんです。」

そして、続けて言われた言葉があります。

「もっと早く分かっていたはずだけど…。」

その瞬間の衝撃は、今でも忘れられません。

長い間、「夜驚症」と言われ続けてきた発作。

ようやく、その正体が分かったのです。

さらに、MRI画像からは脳に形成不全があることも分かりました。

そして先生は、

「おそらく、一生お薬を飲むことになると思います。」

と説明してくださいました。

もちろん、その言葉は決して軽いものではありませんでした。

でも、その時の私の気持ちは、それ以上に…。

「やっと分かった。」

その一言でした。

原因が分からず、何年も暗いトンネルの中を歩いてきた私たち。

発作を止めるための治療がある。

発作を止めるためのお薬がある。

それは、私たち家族にとって何よりも大きな希望でした。

やっと、スタートラインに立てた。

そんな気持ちだったのを、今でもはっきり覚えています。

こうして私たちは、本格的な検査を受けるため、検査入院へ進むことになりました。

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